黒い三連星
- すずりもん

- 7月10日
- 読了時間: 4分
更新日:9月10日
壁に3つの金具を取り付けた。取り付け終わって眺めていると、ふと「黒い三連星」という懐かしい言葉を思い出した。

モニターアームというとクランプ式が主流だろうが、この黒い三連星、エルゴトロン(ERGOTRON)LX モニターアーム ウォールマウント、つまり、モニターアームの壁付け用の金具である。画像では6個にも見えるが、下はガラスに映ったものなので現物は上の3つ。
モニターアームについては、クランプ式の方が移動が簡単だし取り付けや取り外しも容易だ。大きなデメリットというのも見当たらない。敢えて言えば、ある程度デスクの安定性が必要だとか、天板の厚みやクランプ取り付けで干渉がないかどうかとか、あとは、デスクと壁の間に多少隙間が必要だったりというくらいだろうか。
ウォールマウントのメリットと言えば、下地のある所に取り付けることさえできれば非常に安定感があることや、モニターを壁近くまで押し付けることができることなどだろうか。
けれど、ねじ穴を開けたくない場合や、そもそもねじ穴を開けられない条件下にある場合はウォールマウントは選択外ということも少なくないだろう。それから、ウォールマウントでは設置後の移動はほぼ不可能だし、デュアルモニターやトリプルモニターで使う場合、モニターどうしの位置調整が結構難しいという情報もあった。言うまでもなく、取り付けが下地のあるところに制限されるわけだから、位置調整にはもともと限界がある。壁に固定するという点では、昨今流行りの昇降式デスクと相性が悪いというのもデメリットかもしれない。このあたりを見てもクランプ式の方が主流なのは当然と言えば当然だろう。実際ネットを検索しても、ウォールマウントでのモニターの設置例は非常に少ない。
本心としてはウォールマウントにしてみたいと思いながらも、短所となる点を幾度となく再考しつつ数か月が瞬く間に流れた。とはいっても,ああしようかこうしようかという悩みは、悩みというよりもデスク周りの構想のようなものだから存外楽しいものだ。種々考えた結果、最終的には自分の住宅環境やデスク環境だとウォールマウントも十分可能だし、上手くいけばなかなか快適になるのでは思い、壁付けでのモニター設置に踏み切ることにした。
なお、本製品には、取り付け用のM8×80㎜のネジが付属していた。現物を見るとかなり大きなねじで、日本の住環境でそれを取り付けるのは現実的とは思えなかった。そこで、M6×60㎜を別途入手してそちらに変更した。エルゴトロンのモニターアムは34インチまで対応、耐荷重としては11Kg以上だから、個人的には24インチモニターで使用する予定のブログ主のデスク環境としては重量的にはほぼ問題はないと考えている。仮に将来的に大画面に買い替えたとして,せいぜい27インチ程度までだろうから、強度や安全については自己責任ということで純正のねじは使用しなかった。
金具を3つ取り付けたのは、トリプルモニターも想定してというのもなくはないが、むしろ、モニターを設置しながら最善の位置を探りたかったというのがあった。無駄のように思えるかもしれないが、2か所よりは3か所に金具を取り付けておいた方がモニターの位置決めの範囲が多少なりとも広がるだろうと考えたというわけだ。
さて、実際に金具の位置決めをしていたときである。基本的には下地のあるところしか選択の余地がないわけだが、高さについては取り付け位置を調整できる。そこで、これくらいが良さそうと思うところで全て同じ高さに揃えた上でねじ止め位置を下地センサーで探ってみた。ところが、どうしても3つのうちのどれかが石膏ボード裏の金属らしきもの(おそらくは石膏ボードを固定するネジ)に当たってしまう。そんなわけで、やむなく右のものだけ数センチ高い位置に取り付けた。これについてはモニターを設置すれば見えなくなるので特に問題はない。
なお、M6×60㎜のねじは付属していたものに倣って六角アプセットタッピンねじを使用した。トルクレンチでのねじ締めできる仕様なので、太さや長さの割には作業としては比較的楽だった。M6×60㎜をドライバーで作業するとなると,さすがにねじ山をなめてしまいかねない。他には、下穴を開けたとはいえそれなりに太さがあるねじなので、下地材にヒビが入ったりしてねじが空回りしたりしないかとう点が心配ではあった。が、幸い、3つともねじは最後までかなりかたく締まった感じで一安心した。

壁付けのモニターアームということもあって充分な強度での金具を取り付けが済んでからモニターを調達しようと思っていたので、モニター設置後のようすは後ほど改めて紹介できればと思う。
モニターの壁付け計画、そこそこ順調である。
