二人静
- すずりもん

- 1月6日
- 読了時間: 1分
更新日:3月22日

画像は「二人静」という色。「静」は源義経の愛妾・静御前の「静」。
能楽の中に「二人静」という静御前にまつわる演目がある。
足利義政がその「二人静」を舞ったときに身に着けた能装束「二人静金襴」に用いられていたのがこの色だったそうだ。以来、この色は「二人静」と呼ばれるようになったという。
ブログ主は、愛硯の老坑水巌大西洞の硯板の肌の地色を「二人静」と呼ぶ。カラーチャートなどに照らし合わせてそう呼んでいる訳ではない。硯の色味は多種多彩だから、特定の色をもって呼ぶこと自体、そもそも適当でないだろう。
それでも、「二人静」、そう音にするだけで雅な響きが心地良い。やはり愛硯の肌の色は「二人静」がふさわしい。
